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国産飼料で黒豚・黒牛を生産する「Meat&Meetプロジェクトforおおすみ」ついに始動

鹿児島発「国産」黒豚・黒毛和牛生産プロジェクト『Meat&Meetプロジェクトforおおすみ』本格始動クラウドファンディング立ち上げ

循環型国産飼料生産で地域農業の課題解決も

南州農場グループの南州エコプロジェクト株式会社(本社:鹿児島県錦江町神川、代表取締役:森田俊彦)は、鹿屋農業高等学校畜産科・鹿児島大学共同獣医学部畜産学科と連携し、大隅国産濃厚飼料推進協議会を立上げ、国産濃厚飼料のみでの生産を目指す「純国産」黒豚・黒毛和牛生産を本格化するにあたり、飼料の原料費や運搬費、黒豚などの買戻し費用などを賄う目的で12月5日からクラウドファンディングを開始することにしました。1口1000円からで、金額に応じて、飼育した黒豚・黒毛和牛のお肉のリターンをはじめ、現地で試食できるツアーへの参加権などをリターンで用意します。目標金額は400万円。募集は2025年1月末まで。黒豚・黒毛和牛は2025年11月以降に準備が出来次第、提供する予定です。

●国産飼料での自給率はわずか6%

 足元で、例えば豚肉の場合、食料国産率は49%ありますが、国産飼料で生産した食料自給率はわずか6%に過ぎません。牛肉も同12%にとどまります。そこで当社では、国産飼料のみで飼養した「純国産」の黒豚・黒毛和牛の実現に向け、循環型の仕組みを構築し、具体的な取り組みを行う事にしました。飼料の国産化による飼料の安定確保や輸送時のCO2削減にもつながり、SDGsにも資する取り組みとなります。

鹿屋市など2市3町、鹿屋農業高、鹿児島大とタッグ

 鹿児島県内の鹿屋市、垂水市、南大隅町、錦江町、肝付町の2市3町と連携し、地域の課題となっている遊休農地や耕作放棄地を利用しながら、同グループ生産農場で発生する堆肥を肥料として活用(耕畜連携)、子実トウモロコシや大麦・大豆など飼料用作物の生産を行っています。生産した飼料原料は、南州農場グループや南州黒豚会など、大隅地域畜産農家に「国産飼料」として供給する計画をしています。

 しかし、飼料原料を確保し、南州農場グループだけで実際に給餌を行う場合でも、給餌システム上、最低で300頭以上の飼料原料を確保・保管する必要があり、国産飼料だけで生産するプロジェクトを進めることは難しい状況でした。そこで地元の鹿屋農業高校、鹿児島大学共同獣医学部畜産学科の大塚彰教授に協力依頼したところ、快く受けていただき、黒豚8頭、黒牛1頭に、国産濃厚飼料を給餌する『Meat&Meetプロジェクトforおおすみ』を進めて行く事となりました。今回の主なプロジェクト内容は、黒豚:来年度の本格始動に向けた給餌試験、黒牛:約1年間(2024.11~2025.10まで)同じ国産飼料を通年で給餌する計画です。

 堆肥余剰問題解決や国産飼料使用のブランディング効果が期待

 具現化すれば、農家の高齢化等に伴う耕作放棄地や遊休農地の問題をはじめ、堆肥余剰の問題の解決につながるほか、化学肥料の使用量低減や食用作物として取引し、食品加工残渣をエコフィード利用することで地域の農家の収入源を担保しつつ国産飼料原料の確保につながり、持続可能な国産飼料生産体系構築と耕畜連携農業の推進、輸入飼料に依存しない、国産飼料利用による畜産農家の安定経営、「国産飼料使用」というリブランディングなどが期待されます。

生産された国産豚や牛は外販し買戻しが必要など課題も

 『Meat&Meetプロジェクト』の運用は、国産の濃厚飼料の生産や飼料原料の確保などを南州エコプロジェクトが行い、鹿児島県立鹿屋農業高校に供給。同高校内に試験区を設置し、飼育管理や試験データ作成などを実施、そのデータを鹿児島大学共同獣医学部畜産学科に共有し、飼料の設計や肉質検査、データ研究などを行い循環型の仕組みを取りながら、単一年度のみのプロジェクトでは無く、毎年、飼料設計などの試行錯誤しながら改善し進めていく予定です。県立高校である鹿屋農業高校内で生産された国産牛・豚は、1度外部に販売する必要があり、買い戻すための費用が必要になるほか、飼料原料の加工などに費用が掛かります。今回、こうした費用をクラウドファンディングで賄い、循環するシステムに深化させる計画です。

(今後のスケジュール)※計画段階の為、詳細は豚・牛の育成状況によって変動します。

【2024年】

・11月11日 給餌開始

・11月30日 黒豚給餌試験終了(出荷)

・12月5日 クラウドファンディングスタート(ForGood利用予定)

【2025年】

・1月31日 クラウドファンディング終了

・新年度 黒豚生産プロジェクト再スタート(農高学生が変わる)

・11月頃 黒牛・黒豚給餌終了(出荷)

・12月頃 肉質検査実施、リターン準備

・1月頃 リターン順次発送

【現状写真】

飼料受取

配合・調整

給餌

南州エコプロジェクト㈱について

 大隅半島の2市3町(鹿屋市・垂水市・肝付町・錦江町・南大隅町)において、飼料用作物の生産・買取等、豚のエサの自給化(国産化)し、地域の課題と自社の課題を同時に解決する循環型畜農業の実現を目指すために設立した会社です。

企業理念である「地域と共に考え、共に歩む」を軸に、地域の皆さんから育てていただいたという感謝の気持ちを基に、恩返しをしていきたいと考えています。

特に、畜産現場は堆肥が余りつつあり、これを活用して、循環型農業を進めれば、環境保全に大きな貢献ができるという思いがありました。全部組み合わせれば国のみどり戦略やSDGsにマッチしますが、現在の社会構造、国の政策のままでは飼料生産は難しいので、国や自治体を巻き込んで一緒に仕組み作りをしなければなりません。

2021年から開始したプロジェクトなので、まだ既存の南州農場グループの売り上げは変わりませんが、南州エコプロジェクトの事業に共感して、人材が集まりつつあります。今後、飼料作物を生産し、循環型農業を確立して関係人口を増やし、地域活性化を図ることを目指していきます。

【会社概要】

会社名:南州エコプロジェクト株式会社

所在地:鹿児島県肝属郡錦江町神川3306番地4

代表者:森田俊彦

設立:2021(令和3)年7月

事業内容:飼料原料・飼料・農林産物などの生産・加工・販売。耕作放棄地・遊休農地などの活用促進に関する事業など

      

【お客様からのお問い合わせ先】

《南州エコプロジェクト株式会社》

TEL:0994-25-1129

e-mail:t-ohno@nanshunojo.or.jp

【本リリースに関する報道お問い合わせ先】

《南州エコプロジェクト株式会社、担当:大野徹》

TEL:0994-25-1129 (平日:午前9時~午後4時 )

     上記連絡先で連絡が付かない場合、担当者携帯:070-5494-9550 

e-mail:t-ohno@nanshunojo.or.jp

※画像提供、関係者インタビューなど気軽にご相談ください。

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