40数年前、現理事長である叔父の本田信一から「養豚を始めるから手伝わないか」と誘われました。創業当時は生活インフラも整備されておらず、待ち受けていたのは厳しい自然。専門知識も技術もない素人集団が、わずか20頭の豚から手探りではじめたのが南州農場です。

新たにはじめた食品加工事業では、安価で大量生産する巨大メーカーとの競争が待っていました。

地元は少子高齢化が進み、農場での働き手もなく、経営は壁にぶつかることばかり。それでも、私たちには共に入植した若い仲間がいました。夢と希望に満ちあふれた仲間が。そして、よそ者の私たちを温かく迎え入れてくれた地域の方と、自治体にも助けられました。厳しかった自然は、やがて大自然の恵みとなって事業を成功に導いてくれました。

「地域と共に考え、共に歩む」。この企業理念が私たちの真ん中にあります。
地元農家や自治体から養牛事業や食肉処理事業などの経営を託され、現在は消費者に作り手の顔が見える「一貫経営体制」を実現。グループの総従業員数は300人を超え、地域活性化にも貢献しています。

地域への感謝の気持ちと、積み重ねた信頼を基に、私たちは100年企業となるべく決意を固めました。世界中の食卓に、笑顔と温もりを届けるため、夢に向かって挑戦は続きます。

私たち南州農場グループは、皆様に安心安全で美味しい食肉をご提供できるよう、生産・処理・加工・販売の一貫体制を通して日夜努力と研究を重ねています。

生産における品種・飼料・飼育環境などの管理技術、安心安全で美味しい食肉・食材へと加工する衛生的な加工技術、お客様と密にふれあい、笑顔と様々な声をいただくための販売技術、そのすべてにおいて、深い愛情とひたむきな情熱をそそぎ、高いサービス精神を持ち続けてきました。これは、私たちの誇りであり、原動力です。

これからも食肉の提供のみならず、一貫体制の持つあらゆる可能性が充分に発揮されるよう、地域社会と共に考え、共に歩みながら、新たな時代をつくる企業となるよう精進して参ります。